リロイさんとの愛知3DAYSの2日目は、春日井市高蔵寺町のカフェ花音(kanon)。近藤等則氏もソロで立ち寄る店である。オープニングは、オーナー元橋たいぞうさんのエレクトリックベースソロ。エフェクターのことはよくわからいが、ディレイ等でフレーズの断片が重なりながら重厚で立体感ある音が響く。陶酔感を導く音響である。続く、ひぃ★さんの即興ダンスとGさんの三味線と唄。乾いた情緒を燻らせる和風の唄声と、脱民族・脱国境的な身体表現という異なるもののブレンドではあるが、視覚・聴覚をとおして自然に琴線に触れてくるものがある。
この夜のリロイさんとのデュオは演奏時間にゆとりがあったが、結局トータル30数分で、途中それぞれのソロの部分も自然な流れの中で生まれ、初日同様カラフルでダイナミックな展開となった。明らかにお互いが同じ局面に向かってbreak on throughしようとした場面が何か所かあった気がする。やはり2日目だけのことはある。透明感、緊迫度は一層増してきた。緊張と弛緩とが拮抗した演奏であった。
音のことを文字で書き表すのは難しい。文章で説明できるなら音で表現する必要はない。今が旬なので、最終の第3夜、今池の「海月の詩」で直接体験をしていただければ幸いである。
演奏中の写真がないので花音の外観を。ちょっと古い写真ですが・・・。