2018年8月18(土) バレンタインドライブにて。
この企画、実は今年の2月か3月ぐらいから「此の四人」のメンバーで練っていた。「長谷川静男」を呼んで対バンでやろう、ということになり出演交渉が始まった。3月に新大久保「ひかりのうま」で内田静男さんと会ったときには、もう「長谷川静男」の出演OKがとれていた。そういう長くしたためた念願のライブであっただけに、もう少しお客さんが入ってもよかったのになあ・・というのが「此の四人」のメンバーの本音である。
あの「あぶらだこ」の長谷川裕倫(ヒロトモ)氏、あの「滲有無」の内田静男氏、という両氏の過去の経歴はあまり表に出さないように宣伝した。音楽性がかなり異なってきているからである。過去に身に付け、アイデンティティーを作り上げた自分のスタイルを、あっさりと放棄して、今の自分の音楽を展開しているご両人の潔さ、なかなかできることではないなあと思う。先日向井千恵さんと共演したとき、この日のフライヤーを見た向井さんが「長谷川静男すごく面白いですよ」と言われた。実際に聴いてなるほど、と実感した。そのすごさを言葉にする能力がないのであえて書かない。
「此の四人」は年数こそ始めて2年以上になるが、演奏回数はまだ片手ほどである。前にどんな演奏をしたか忘れた頃にやることは、新鮮な気持ちで向き合えるよさがある。始めた頃は、四人で一斉に突撃、というイメージがあったが、この日の演奏は、お互いに押しと引き、陰と陽、というような柔らかな「立ち回り」が出来ていて、結果的に奥行きのある合奏になった(ように思える)。あまりしゃかりきに活動しないことが功を奏しているかな。
ということで、次回の「此の四人」の予定は無い。