2018年9月19日(水)京都五条 パーカーハウスロールにて。
Meg Mazakiさんが企画するこのシリーズ4回目。今回は、地元京都で活動する和太鼓の富松慎吾さんを軸にメンバー編成をしてみようということになった。ローテクでプリミティブな太鼓に対極的な、ハイテクでカラフルな音響で空間を染め上げる松田和彦さんのエレクトリックギターの音を絡ませてみたいという好奇心と期待感から、Meg(ds)、富松(和太鼓)、松田(gt)、柳川(as) の四人編成で行うことになった。当日は、
①富松+柳川 ②松田+Meg+柳川 ③松田+富松 ④Meg+富松 ⑤4人全員
という5セットで。
太古の昔から人間はなぜ太鼓に魅了されてきたのか? その深く、太く、柔らかなパルスのうねりに、聴く者は体内で何かが目覚めるのに気づき、意識が高揚する何かが脳内で起きるのだろうか。太鼓が放つ呪術的な振動・うねりに巻き込まれながら、ドラムス、エレクトリックギター、サックスのそれぞれの音が徐々にトランス状態になり、意識の一線を越える音が飛び交う合奏となった。
やはり身体機能を駆使して放たれる音に、人間の本能は開花されていくのか。力強い行為から放たれる音にまちがいは無い。