2018年10月17日(水)今池バレンタインドライブ
・サマーディ(鈴木茂流/b マツダカズヒコ/g 柳川芳命/as )+丸市/ds
・臼井・鈴木デュオ(臼井康浩/g+鈴木茂流/b)
・せーまん どーまん(マツダカズヒコ/g+木全摩子/ds)
・Heal Roughly(柳川芳命/as+Meg Mazaki/ds)
鈴木茂流、マツダカズヒコ、柳川芳命の3人が、サマーディと名乗って初ライブをしたのは、1993年10月17日(日)(名古屋 栄 KUKU)だった。今年の10月17日であれから25年になるという事でこの企画が発案された。
休業期間前、93年~00年頃を「勾玉期」と言う。この時期は3人で活動していた。00年から(やや長い)休業期間を経て2015年末に再起動して以来(これを「吉丁期」と言う。)3人にドラマ―の丸市氏を交えたカルテットで演奏することがほとんどになった。
各メンバーは、現在それぞれ自分のデュオユニットでも活動しており、今回はそのデュオユニットでの演奏も盛り込んだ内容の企画となった。それが、「臼井・鈴木デュオ」「せーまんどーまん」「柳川+Megデュオ”Heal Roughly”」である。3組のデュオの場面を聴いていて、鈴木、マツダ、柳川それぞれの即興演奏の方向性が明確に感じられた。それは、方向性の「異なり」と言ってもいい。この「異なり」がブレンドされて生まれる何とも包括しがたいものがサマーディの音楽性なんだな、と改めて納得した。
この日、最後にアンコールのような形で、当初予定していなかったオリジナルメンバー3人による演奏を行った。やっていて自分の中からよどみなく次の音が湧き出てくるのがわかった。「勾玉期」のサウンドのリバイバルを懐かしく感じたか?と問われたなら、自分としては「No」と答えたい。むしろ、何か新しいバンドの演奏のような可能性を秘めたサウンドが展開されたように思う。
93年10月17日のKUKUでの演奏の後も、そんな(同じような)手ごたえを感じたのではなかろうか。なので「続けてやってみないか?」という話になったのだと思う。(これは全くの私見であり、鈴木氏、マツダ氏がどう感じているかは不明。)