Review:ラビリロイ+柳川@海月の詩

2018年12月13日(木) 海月の詩(名古屋・今池)

今月2日に神戸のBig Appleで、対バンとして共演した有本羅人さんとルイリロイさんのデュオ<ラビリロイ>を名古屋に招く。

集客の雲行き怪しい中、オンタイムで8時にスタート。たとえお客さんがいなくてもこの3人でやることに大きな期待感が自分にはあった。ワンセット目はとりあえず3人でやってみる。セカンドセットは3パターンのデュオ場面ができるようにして最後にトリオになる、という流れで行う。結果的にどちらも40~50分ぐらいの尺になった。徐々にお客さんが来てくれて、大阪、神戸から名古屋に招いた立場として、少しは面子が立った。

二人の演奏はすでにBig Appleで聴いているのでイメージはできていたが、一緒にやってみて改めて思ったことは、二人とも反応が恐ろしく速い。反応というより反射か?もっと言うなら次のサウンドシーンを先読みして、サウンドシーンの模様替えするような音をタイムリーに提示してくるのである。なので演奏の展開によどみがない。またあえて「よどみの場面」をつくりだすワザも心得ているようで、とにかくいつまででも演奏が続きそうな感じであった。

また、サウンドシーンの場面転換も、3人のうちの誰かが「もうそろそろつぎの場面に行こうか?」と音で言い出すタイミングが絶妙であった。こういうのを波長が合うと言うのだろうか。同じ場面からなかなか動かない波長の人、消化不良のまま次々といろいろなことをやりだす波長の人、いろいろその人によってこの転換のタイミングに個性があるが、この日の3人においては、その波長がうまく合っていたように思う。

このトリオ、<ラビ(ヤナ)リロイ>(ミドルネームに入れて欲しい)またどこかでやりたいものである。

20181213ラビリロイ海月