シンガー村井基成 (Psycho Demenz, Dead Soul Craft, Sad Mile) <1967.6.14-2003.3.2>
彼のスピリットPeace & Resistanceをスローガンに、2003年から今池Huck Finnで始まったロックフェス。今年で15回目の開催。それにしても35歳で他界とは早すぎる。
個人的はハックフィン出演は32年ぶり。室内は大きく様変わりしていた。このフェスにはysmの鷲見雅生(b)さんがこれまで出演している。メンバーで唯一村井基成さんとの交友があった。今年のフェスにysmで出てみませんか?という鷲見さん提案を受ける形で、ロックバンドが出演する中、唯一曲のレパートリーを持たない即興ユニットで参加した。
百戦錬磨PAオペレーターによる丁寧なバランスチェックや音質のチェックで、大変やりやすい演奏ができた。演奏していてメンバーの各音が明確に聴こえ(聴こえると言うより体に入ってくる感じ)、ysmが「ロックな音」になった。
イントロは、村井さんへ思いのトークから4~5分のベースソロで始める。村井さんへのオマージュを捧げるベースソロである。あとはトリオでコンパクトに濃縮して20分疾走と炸裂。サックスの音がいい音で響くので、ややサディスティックに吹奏する。摩子さんは様々なドラミングを織り交ぜ、制御を効かせながらもここぞという場面でヒートアップさせる音を繰り出す。鷲見さんはいつも以上に情念をたぎらせてうねるベースを聴かせていた。それにしても、鷲見さんのプレイ中のアクションは凄いな。ロッカーだ!