2019年2月23日(土) 東京・入谷 なってるハウス
・日本天狗党<赤木飛夫as 鈴木放屁ts 赤木憲一ds>
・柳川芳命as+Meg MAZAKI ds ・飛び入り参加:山澤輝人ts
なってるハウスに出たのは2016年10月以来。もう2年4か月ぶりになる。この広さ、音響はPAなしでのアコースティックライブにもとても良い。今回は、日本天狗党の招へいで参加したこともあって、日本天狗党の約40分のステージが先発となる。この日の天狗党の演奏は、近年の中でもかなり凄い出来だったと思う。イントロダクションからシフトアップが早い。そのまま加速して、オートマチックに激音が繰り出され、よどみない。いつも天狗党は30分を過ぎたあたりから、さらに熱を帯びでボルテージが上がる。この日の演奏もそうだった。齢60代中~後半と思えぬ瞬発力・持久力である。
我々(Meg+柳川デュオ)は、CD「四谷怪談」のときの演奏のイメージの延長から、短めのドラムソロで始め、サックスソロに引き継いで、あとは成り行き任せでやる。動的な部分と静的な部分の繰り返しやクライマックスへのもっていきかたが予定調和的・作為的にならないよう、両者の中庸的部分が充実するようになってきた。体力的にも発想的にも持久力がついて余裕で展開できるようになったからかもしれない。約30分という近年平均的な長さのデュオであった。
最後、合同でセッション。そこに客人として来てくれたテナーの山澤輝人(やまざわ・てるひと)氏が加わり、20分程の軽めのセッションで閉じる。
Jazz Tokyoのライター伏谷さんや、阿部薫の「騒」での演奏を最前列で録音されていた中村さん。(77年~78年ごろに「騒」でお見掛けして以来なので、もう40年にもなる。当時自分はまだ学生で、月に一度高速バスと深夜の普通列車で東京を往来しては、若いフリージャズメンの演奏に通っていた。)耳の肥えた人たちに方に聴いてもらえてよかった。