2019年8月31日 名古屋今池 TOKUZO
出演:りょうがい、ネアンデルタールマン、ハードコアガイユニット、ディスロケーション、ガイユニット
8月31日で70歳を迎えたガイさんの古希祝いのイベント。ガイさんのこれまでのバンド・ユニットの中で、代表的な5つが出演。(メンバーはオリジナルから変わっていたりこの日新加入する人もいたりして、このいい加減さがガイさんらしい。この5つ以外にも、短命のものも含めればガイさんの所属したバンドはもっとたくさんある。)
小埜涼子さんが企画段階からきちんと仕切ってくれ、フライヤーの制作には木島里奈さんの尽力もあって、(最終的にはガイさんの人柄だろうけど)当日はTOKUZO満席の盛大なお祝いイベントになった。企画全体のことや、出演したそれぞれのユニットについての感想は差し控え(簡単に書けないからね。)、自分の出たディスロケーションについて、しかも個人的に思ったことだけを書くことにする。(ついでに最後のガイユニットにも出演したけど、よく考えたら自分は過去にガイユニットに出て演奏したことは一度もない。82年に甲斐バンドならぬガイバンドには出たことはあるが・・・。)
この日は、京都パララックスレコードの店長でもあるドラマ―の森公保(モリキミホ)さんも参加できて、近年のメンバー(岡崎豊廣electronics、ガイguitar、柳川sax、森公保ds)全員に、映像の古田一晴さんも加わった形で行った。持ち時間30分の枠であったが、出入りの時間や、5バンド中4つ目の出番ということもあり(ガイさんは全てのバンドで出ているし、お客さんも5バンドを立て続けに聴くのは大変だろう)実質は20分程度の演奏になった。
ディスロケーションを始めた90年ごろから、「ノイズ・インプロビゼーションバンド」という名目で我々は紹介されてきたのだが、この日の演奏もその頃から大きな変化はない。ノイジーな音の<埋め尽くし><塗りつぶし>の演奏で、どちらかというと出ている音がどうのこうのと言うより、「音を出す行為」で圧倒するようなパフォーマンスである。激しい音の渦に巻き込んで興奮を共有するエンターテイメント、と自分では思っているが、ノイズの道を極めている奏者はもっと深いことを考えていることだろう。
終わってからテンション高かったですね、という声があった。確かにフルスロットルで電気的なノイズ音や轟音のドラムの暴風を突き抜けるような音をどこまで吹き続けられるか?という根性ものの演奏になる。言わば定期的な体力診断を自分に課しているようなものだ。確かに物理的なテンションは高かった。まだまだこういう演奏ができる!という確認はできた。が、終わってから昔はアルコールを飲んで体の慰労というより神経の高ぶりを鎮静しものだが、この日にあっては、甘いオレンジジュースのほうをチョイスした。やたら糖分が欲しかった。おかげでなんとか帰路につける体力が回復。
7年後、ガイさんが喜寿(77歳)を迎える年に自分は古稀になるのだな・・・。ぜひガイさんを祝ってやってほしいものだ。僕はお祝いライブは辞退するけど。それまで達者で過ごそう。皆、ガイさんに続け!