4月に野々山玲子(ds) さん、臼井康浩(gt)さんと3人で始めたこのプロジェクトですが、こちらからの声掛けで参加者を増やして、いろいろ変化のある作品づくりをしようとプロジェクト第2弾に取り組み、このたびデジタルアルバムにしました。
このプロジェクトに参加してもらうためには、(原則)自宅で録音できることが条件になります。ミキシングやマスタリングなどの先々の作業のためには、44.1KHz、24bitのWAVでの録音が求められます。あとは送られる音楽データを受信し、それを再生しながら演奏・録音ができ、その録音を野々山さんに送信できればOKです。しかし何と言っても、こういった個々の演奏をオーバーダビングして作品を作るということに興味があることが大前提です。メンバーの相互作用で集団即興を練り上げていくライブとは違うので、こういうやりかたで即興演奏の作品を作ることを邪道と考える方もいると思います。自分に関して言えば、コロナウィルスの影響でライブが出来なくなった、スタジオにも入れず自宅で楽器をいじっていなければいけないという状況下に追い込まれたために始めたわけで、そういう状況に置かれなければ、こういう手法での音楽制作は考えてもみなかったと思います。
さて今回は、上記のスターティングメンバーの3人に加え、ラジオの直江実樹さん、ピアノの奥村俊彦さんに加わってもらい、5人でいろいろな編成でリレー式に多重録音をして4曲作りました。各曲のメンバー編成(トリオまたはカルテット)と、どういう順番で音を重ねていくかというオーバーダビングの流れは、レーベル主の野々山さんに決めてもらいました。直江さんのように、なかなかお会いできない遠方に住んでおられる方とも一緒にできるのもこのプロジェクトの魅力です。また、スターティングメンバーの3人が管・弦・打と揃っているので、できればそれ以外の楽器ということで入ってもらった奥村さんのピアノは、第1作に無かった色彩を与えてくれました。(各曲のメンバーの組み合わせを工夫すれば、今後ギタリストやサックス奏者が加わってもいいと思います。)
というわけで、6月1日リリースでBandcampにアップしました。有料でも無料でも聴けますのでどうぞ。そして、加わってみたいと思われる方はどうぞ気楽にお申し出ください。