Report フリーフォームジャム@パノニカNo.1

2021年8月7日(土) 岐阜市神田町 洋食屋パノニカ

ホスト:柳川芳命(as) サポート:木全摩子(ds)

参加者:小池輝(ts) 井上和徳(ts) Blacky(vo) 陽子(vo) 仁田豊生(p) 古田大地(p) 吉田英正(p) 後藤博(g) 清水温度(g) 佐藤シゲル(b) 新井田文悟(b) 谷中秀治(contrabass) 鈴木しげる(ds) 松添稔(ds) 広田淳(ds) 黒田ヒロム(ds) 後藤宏光(身体) Kaoru(舞) Tenn Chann(performance)

岐阜市神田町にある洋食屋パノニカで、初めてのフリー/即興系のジャムセッション「Free Form Jam at Pannonica」を開催。数年前、Meg Mazakiさんと大津のTIOで即興セッションを始めてみて思ったことは、地方にも即興演奏とかフリーフォームパフォーマンスをやってみたいという人が、案外いる、ということである。機会が無かったので縁遠かっただけである。であれば、岐阜でもそういう地下に眠っている人がいるかもしれない。ということでパノニカのママのサチエさんと相談しつつ、定期的に始めてみることにした。その第1回目である。

ありがたいことに、長年即興演奏の現場で一緒にライブをやってきた人たちが応援に駆けつけてくれ、地元から初めてお目にかかる人も数人参加してくれ、総勢19人の参加になった。普段はジャズの演奏でこの店に出演しているプロミュージシャンも入ってくれてとてもありがたかった。当初はパフォーマンス系の人の参加をどうするか迷ったが、サチエさんも柔軟に受け入れてもらえる感じだったので、解禁にしたところ3人の参加があった。

基本、各セット7分。どの方も3回は演奏していろいろな人と交わってほしかったので、時間はやや短いが、全部で12のセットを2時間半に納めるためには、7分という時間は妥当だろうと考えた。各セットの人数は、管・声、弦・鍵盤、打楽器をミックスしたカルテットに身体パフォーマンスを1人ずつ加えることにした。本当はデュオとかトリオぐらいの人数でやりたかったが、これも限られた時間内で納めるためにはやむを得なかった。

それぞれのセットについての感想、何が良かったとか、何が問題だったかとかは、各自が自己評価して次につなげてもらえれば良いことである。共演者がどんなアプローチをしてきても、それを柔軟に受け止めつつ、自分を拓いて即座に表現につなげていくことが求められるセッションなのである。そこには定石は無く、全てはやる者の主観で決まる。助言することなど何もない。ただし、何をやってもいいのだが、観る者、聴く者を魅了する何かを追究することは永遠にやり続けなければならない。手本もマニュアルも無い表現なので厳しいと言えば厳しい世界である。

以下、Kaoruさん、中嶋貴士さん、後藤博さんの撮影してくれた写真を整理して、セッション順に並べてみた。撮影と写真提供、ありがとうございました。