2022年1月12日(水) 名古屋 御器所 なんや
・谷向柚美(vo./electronics) マツダカズヒコ(gt) 柳川芳命(as)
約1年前(2021年2月)に、この3人で名古屋 庄内通の「Casa de la Luna」で演奏した。その時の演奏が面白かった(と言うか、自分には新しい局面が出せた)ので、『そうだ、あの3人でもう一度やろう』と思い立ち、二人に声をかけてセカンドギグが実現した。
マツダ氏も自分もドラマ―との共演をよくやっているが、そこからちょっと離れてアンビエントな音響世界に浸ってみたい。また、いわゆるノイズと言われるジャンルからも少し距離を置いて瞑想的な演奏をしてみたい。という思いがあった。
谷向さんのミラクルで変幻自在なボイスにエレクトロニクスのエフェクトがかかって、幽玄で、プリミティヴで、エクスタシーと怨霊が交錯するような世界(これはあくまで私個人の印象であって、谷向さんご自身はどう思われるかわからない)は期待どおりだった。
昨年末からマツダさんとの共演が続いているが、一緒に演奏していると、子どもの頃、おもちゃを一杯持っている友だちの家に遊びに行って、次々と目新しいおもちゃを出してきては楽しく遊んだ場面を回想する。この日も即興演奏が淀みそうになると、マツダ氏は新しいおもちゃを出してきて、『今度これで遊んでみいへん?』という感じで、目を(耳を)輝かせてくれた。
終わった後、また一緒にやりましょう、という言葉が誰からともなく出たということは、良い出来栄えの演奏会だったということでしょう。



